詩人:凜一
さよならは
思った以上に薄っぺらで
そういえば
思い返してみたら
「好き」だなんて
言ってもらえなかったなって
今頃気付いたりして
なんだ本当は片思いだったの?って
情けないあたし
笑いたいのか、泣きたいのか
自分でもよくわからないよ
けどね
ただね
初めて
あなたの腕があたしの背中にまわった日
大きな手のひらの熱が
「好き」を伝えてくれた気がして
一度ぐらいは
あたしの事思い出して
「会いたいな」「淋しいな」って
思ってくれたよねって
信じていてもいいかな?
馬鹿だから
あたしきっとずっと信じ続けるよ
ねえ、ほんとに
いとおしすぎたよ
馬鹿みたいに
いいこにしてなきゃ
好きになってもらえないんじゃないかとか
でも、たまには
わがままになった方がいいかなとか
あたし毎日そんな事ばかり考えていたの
ねえ、ほんとに、ほんとに、ほんとに
いとおしすぎるんだ、今も
馬鹿みたいに
あたしがあたしじゃなくなってしまう程に