詩人:どるとる
優しいピアノのメロディのような声が僕の心を潤す
時には残酷な言葉を吐き出す僕の口は
不思議なほど
君の前じゃ
素直になれてしまう
厚い雲に覆われた
真昼の空
雲と雲の
隙間に見える
鮮やかな
青がとても
きれいだね
静けさだけが
不気味なほどに
ただよう夜
空が涙を流すから
窓は雨垂れで
自分の顔すら見えないけどきっと笑ってる
そう信じましょう
なぐり書きみたいに
心の隅に書き残されたさよならだけはごまかせないから
雨に濡れたけど
優しい時間が
その傷を癒してくれる
優しいピアノのメロディのような声は聞こえない 聞こえない
雨音だけが 聞こえる世界で 耳をすませば聞こえる僕の歌
悲しみだけで埋め尽くしたくない
だから少しずつ
少しずつ
笑えるように
笑えるように
明日という太陽をこの瞳の中に宿すのだ
涙を流す空を慰めて。