詩人:甘味亭 真朱麻呂
君に好きだっていうこのでっかい声が
地球の周りを一周してまたこの場所に
戻って来るまで僕は宛のない声の返りを待ち続けて
君に届いた確かな証はわからないけど
僕は君を宇宙一誰よりも愛している
これだけは覚えていて
たとえこの世界が消滅しても
土星の周りを宇宙のゴミが漂って遠くからはそれがひとつのつながったわっかに見えるみたいに
近づいてみないとわからないのが真実で
だから人は一回の認識だけでそうだと決めつけて過ちだとも気づかずに罪におぼれてく
真夏の暑さに蜃気楼を見てしまうように
そうさせる何かがあるからといつでも自分には非がないように他人のせいにしていざこざを押しつける
さあ そろそろ半周くらいはしたんじゃないだろうか
こちら側からは隠れて見えないけど
もう少しで戻って来る気がするんだ
そしたら君に伝えるから
愛しているってそう何度でも 何回でも
あきらめるなんて事は頭になくてただ君にこの思い伝えることばかりに意識を集めてたよ
一点にかき集めた思いはきっとまっすぐに曲がらないで君に届くんだろう
僕はそう信じてる
たとえ届いた気持ちは見えないけど
たとえ届けた気持ちが見えなくても
僕は信じてる
届いたって
きっと
許してくれるって
君なら
応えてくれると
僕は強くそれでもどこか不安げな影をひそめて信じてる
願い捧げてる
祈り捧げてる
僕は目をつむり手を合わせ空にいうのさ
君を愛しているから
どんな結果になってもと
せめて許されぬのならそれだけをいいたくて思わず口からこぼれた弱くも強い君への切なる小さな本音
見えた景色と光が順番に目に届くみたいに
いつもいつでも現実はリアルなほどに運命に忠実にしたがいながら
僕らにもその規則を守れよというように運命が見てる同じ景色を映す 誰の目にも。