詩人:どるとる
多少常識からははずれても人間からははずれなきゃいいんじゃないかな
感情的になってしまった夜
言葉と言葉の戦争は喧嘩という名前をつけられて
「生きるということに不向きなんじゃないか」なんて思ってしまうほどいつになく沈んでしまったよ
心が鉛になったように重いんだ
僕の叫び声はとても聞かされたもんじゃないから歌にはできないけれど
親はわかってくれなかった
恋人も友達も僕にはいないから
ひとりで自分と語り合って 決めたのさ
そうさ常識からは多少はずれても
人間からははずれまいと
人を殺したわけじゃないし
人を肉体的に傷つけたこともない
僕の信念として
それは永遠のルールだよ
わるいことはわかってるから
わかってるからこそ
僕は自分と比べてしまうんだな
自分の持ってる考えと常識が相手じゃ勝ち目はないから
ただ僕は当たり前という名目で 愛想笑いやお世辞を並べて
さも、生きてるのが満足です、悩みなどありません
そんな嘘で自分をごまかしてるだけなんだ
だからたまには抱え込んだ思いがあふれ出すんだよ
でも人は殺めない
でも人を傷つない
物も投げない
それでも常識から見ればわるいことなんだって痛いくらい人間として生きているからわかることがどうしようもなくわからない
これが僕の正義だ
おかしいと思うなら
笑えばいいだろう?
僕の言葉の戦闘機は常識という名前の大艦隊に負けを記した
正義という悪を
ひたすら
唱いながら
僕は泣いた。