詩人:雪 刀寿
君をだいて、潮風に乗りたい
海の波にふかれながら、君を よこだきにし、
広いうなばらを 渡ってゆこうか
自然のこわさに身をひたしながらも
コーヒーの かぐわしいかおりを かぎながら、
飲まずに、
ウイスキーの こうばしいにおいを すいこみつつ、
あまく ほてった くちびるに、くちうつしで流す
もう そう 若くないのに、赤い火が こどものように 胸のおくを 駆けめぐるよ
なぜか、消えるものが 惜しい、欲しい
遠い花火が やたらめったら 愛しい
生きたい! 激しく うごめいて、とびたい!
笑いと 悔しがりや 驚きが、 ぼくらの眠気を はじきとばすように、
サプライズ哲学詩を むずかしそうに、 くねくね道をゆく