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詩人:さきネコ
鉄の塊同士が擦れ合うように
譲り合いもなにもあったもんじゃない
衝突し合ったって 角の一つも取れりゃしないし
分かり合うこと自体 あとは奇跡に頼るしか
体温を伴わない心の拍動があちこちで
無駄に鋭利な言葉を投げ合うから
巻き込まれたこっちは身が持たない
何回先回り強いられりゃ気が済むんだ
汲み取ろうにも枯れ果てた
あんたの無機質な人生は修復不可能
匙をぶん投げたら真後ろで避難の声
いや いつの間に俺がアレの担当者?
自分の罪をちっとも理解しない奴に
いくら 人ってモノの複雑さや感情を説いたところで
所詮 マニュアル携えたロボットまがい
1ミリの変化も起きずにお手上げさ