詩人:甘味亭 真朱麻呂
数万歩そして数万時間
どれだけ歩いてもどれだけ時間を費やしても
決して届かない距離さ
僕が追いかけてる
理想にしてる光は
終わりへと向かってただこの道はのびている
日々少なくなる寿命と削られていく命のタイマーが刻む残り時間
そうじゃない
こうでもない
気持ちはいつでも誰かがいった方とは逆方向に曲がるんだ
我が儘な引き算の繰り返しさ
されど
時はまためぐりめぐるから
だから
時がまためぐり来るときには
もっと
めぐってくるのが輝く日であれ
僕はそんなふうに願う
あの生まれた日セットした終わりの時間をしらすタイマーが鳴り出すまで
僕は新しい今日と向き合い
生きてゆくよ
何か探したり
何か見つけたり
何か悔やんだり
何か悲しんだり
何か落としたり
何か拾ったり
その日により
いろいろ
繰り返しながら
ばかみたいに
エラいように
繰り返されながら
波に揺られながら
仕方なくも生き
時にそれを喜び
我が儘に笑い泣く
日々の中で
ただ今を ただ今見えてる世界を見つめ一つ一つの過ちを正しながら進む
それは濁り無き
純粋なサイダーの誓い
泡が消え失せる迄
終わらない時代の連打
その連鎖
あらわれては消えて
奪っては寄越して
その繰り返し
あらわれては失せて
寄越しては奪う
ずっとそれを僕は真顔で刹那的に歌い続けて ときとして若さを思いだして黄昏る
過去と未来で現在にはさみうち どこへも逃げ場所はない
ただ目の前に用意された食事をたいらげるだけ それ以外ないから それ以外ないから
僕は繰り返す
無理のない日々を生きてる
なるべく傷つかないでうまく終われるすべを探し 悲しくさまよう
生きる屍 生きながらにして腐った心
生きる屍 悲しいゾンビ。