詩人:放射能
4月
同じクラスになった
これからは
廊下を通る時に
君をさがさなくて済む
5月
教室内で
君の可愛さだけが
浮き上がっていく
僕の想いを引き連れて
6月
文化祭の準備で
夜の九時に帰り道
心細げに歩く君に
何が起こっても
守ろうと決心する僕が
後ろにいた
7月
君の髪をゲットした
シャーペンを盗んだ
ごめんね
コントロールできない
ボルテージが急上昇
8月
何の陰謀か教育か
学校に行きたい
夏休みも冬休みも
返上してもいい
毎日が試験でもいい
逢える努力を忘れずに
9月
40日の悪夢が
変化に見えるのか
マジックが
行われたのか
僕の下品な想像に
君は笑顔で返したよ
10月
ハッピーバースデイ!
直接は言えないけど
プレゼントは
気持ちのみだけれど
家族や友達や
勉学を凌駕する
そこに隙間はない
11月
誕生日に
君からもらった
と想定したケーキは
コクとキレが深すぎて
君の愛も深すぎる
12月
寒さは
氷点下を超え
僕の気持ちも
超えるかな
君と駈け落ちする夢を
一緒にいられる夢を
どうぞ大凶を引く僕に
どうぞ大凶の僕に