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詩人:鶉ック カロメリック
このごめんなさいは
これで何度目でしょう
今から言うごめんなさいは
あなたで何人目でしょう
あなたのことが
大事だということを
他の何かと
比べられるはずないのに
比べちゃって
自分のことを間違えてるって
考えちゃって
だからいつも
あやまって
そのあやまる態度を
あなたにしてしまって
ごめんなさい
ごめんのループです
行き着くことない
言葉です
排泄みたいな
言葉です
そして
愚かな言葉です
でも僕らは
人間なので
止めることが
できないのです
ごめんなさい
ごめんなさいと
くりかえし
言っちゃうのです
そして
大した反省も
しないまま
申し訳ない心を
忘れてしまうのです