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[75837] 投ハコーヒー

詩人:蒼ノ天使

あの日のさびしさは今でも覚えてるよ

おれすげぇ金遣い荒くて…

帰り道にお前笑いながら…

“なんとかなるよ”

って言ってくれたよな
街灯がすごい眩しく感じて
周りの静けさに黙り込んだ

二人だけの空間ってやつかな

すごいドキドキした

恥ずかしいけどほんとなんだ

甘い吐息に
髪のにおい

マジできれいだった

おれがジーってみてたらお前照れたよな

そしたらお前照れながら…

“喉渇いたっ!”

でも今持ってるのはせいぜい缶コーヒー一本買えるぐらいの金しかないのにお前は…

“ならさ二人で飲みあいっこしよっ!”

マジ恥ずかしかったけどお前マジな顔してたからさ嫌だなんて言えなかった…

苦いの苦手だって言ってたから甘いやつにしてあげた

“今度は君の番だよ”

間接キス…

マジでハズかった…

でもどこか幸せな気持ちだった…

お前の満足そうな顔をみると…

二人だけの幸せな空間
その笑顔はおれがまもってやる!

お前に聞かれたらハズいし心のなかでそっと囁いた

温かかった缶コーヒー…
温かかった君の笑顔…
金じゃ手に入らない幸せなんかいくらでもあるんだ…

ありがとな!

2006/05/24 (Wed)
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