詩人:旅人モドキ(左利き)
やればできるよ 今朝きみを励ました言葉が耳鳴りのように反響する 降水に出くわしうかつにも急ぐと身をすべらせ 血のにじんだ左ひじが チクチク痛むきみの差しかける青い傘では 防ぎようもない紅炎が起つと パノラマを描く架け橋のたもとを捜す浪漫と似て どう対するのか踏み越えられぬ岩壁が阻んだら よじ登るよりうずもれた始祖鳥を発掘してやれ