詩人:朧
波を立てぬ砂漠の海
小さく軟らかな粉末
砂はたった一粒だと
何て名前なんだろう
この世界中に有る塊
微少の全ての砂達に
命は吹き込まれてる
この小さな一つ一つ
ある時に皆は悪戯で
アスファルトの地に
アートを書いてみた
街に交う現代の人達
芸術は解らないけど
君達は素晴らしいね
有りのままなのがいい
とある砂丘の砂達は
生きてて動くらしい
そこは異世界で時に
世界が逆さまになる
どんな夢が溢れてる
月も太陽も逆さまで
朝と夜が交わる世界
歩いても進歩しない
現代の人間達と違い
砂は時を刻んでいる
その鮮やかな流砂に
僕は立ち入れないか
夢の先に連れてって
今の現代の無駄足に
時間を流される前に
束の間でいいからさ
足を捉われない様に
僕だけを導いてくれ