詩人:夢中人
五月雨に起したのは 私の吐息 気付けば空には虹の幻 私の愛はこの虹を通して貴方に届くだろうか 否決の際の涙すら雨と共に枯らしてしまったから泣けもしないこの虹の輝きだけが私の頼り 貴方の下へ届いた思い 思いがけない言葉が帰ってきた…なんて在りはしない虹の輝きなど はなから見えては居なかった 密かに可能性を願ってた私はそれでも満足だった けれど突然枯れはてた涙が溢だした 虹は幻のままで居てほしかったと 私は失った恋に虹を浮かべ五月雨した