詩人:gof
たゆたうのは
きのうにすてた鏡のカケラ
都バスに揺られ
風もオルゴールみたいな音色に
渇いたのは世界じゃない
夕闇の町
廃れたスーパーで買ってもらった
メロンソーダ
ただそんなものだけでよいのです
言葉は必要 コトバはいらない
胸の底ではまだ涙は残ってる
振り向いた先に海か太陽か
か細いならば 尖らせればいい
だれか じゃない 君や僕の人生
潤わすのならば あの日の追憶に
きっとある
今夜 メランコリーにまみれても
その端っこに 好きなあの日
好きなあの人のことを 繰らそう
焚こう 呼吸 瞼裏 深呼吸
シーンは 今にだって紡げる