詩人:現実的SUGILL
鳴いたら
如何にかなるなんて
思っちゃいないよ
ただ抑えられなくて
夢が遠退いて
そんな様が美しくて
未だ憎めない
掴み損ねたんだって
哂えばいいよ
あの空は疎ましいのに
いつも切り裂けなくて
僕のほうが足りなくて
未だ諦められない
死ぬには
丁度良い時分
丁度良い柩
けれど
憐れっぽく
最後まで
理屈っぽく
何だか
割に合わない連鎖
鳩時計が
左回りを拒んで
多分
そう
あなたは
留めて置けないんだろう
祈りの進化論
悲劇が
僕を選んだ日
髪を乱した儘で
手を取り合ったら
あまりに温か過ぎて。
今度こそ
涙が止まらなかった