詩人:OBO
僕にはどうしても
唱えたい魔法があるんだ
儚き夢のワンシーン
哀しき恋のデジャヴ
きっと泣いてたあの子の前で
作り笑いをしつづけた
滞った季節に
増えるだけの後悔
この一年で僕は
僕に何を残せたんだろう
淡い桃色の風
雨で咲けない花火たち
切なすぎたマジックアワー
さぁ
舞い降りた白い奇蹟よ
ついでに時間も止めておくれよ
あの痛みは
胸のどこに刻んだんだっけ
あの鼓動は
詩の中に眠ってしまった
あの恋心は
弾けないピアノに笑われたんだ
僕らいつだって
何かを残したいだけ
小心者に想い出を
愚か者に戒めを
臆病者に仲間を
こんな僕には
全部を与えてください
できることなら本当は
君のような強い心さえ
あればいいんだけど
それよりはまだ
こっちの方が現実的
タイムストップ。
時よ、とまれ!
この1秒を
魔法のように─。
タイム ストップ!
時よとまれ!!