詩人:シンラ
春は見せかけ 人々の笑い声私のつまさき一層冷える春は見せかけ泣き笑いで 砕けた目憎むことに慣れすぎていた鳥が 草が つちが うたいだしてなのに私は動かぬつまさき眺めているだけこの砕けた目鳥が 草が つちがそれでもまだうたうから風に吹かれ呟くつまさき目を閉じてほどいたささやき