詩人:夜深
汗が落ちる青空に
涙が溢れる青海に
ぎらぎら光って 頬に反射する
もうしんでしまうかと思った
あの時に
君を必死に想っていたよ
たらりたらり落ちる汗
ぱらりぱらり溢れる涙
汗の海と涙の海を世界中につくろう
汗の空も 涙の海も
あんまり飛びたくないなぁ
あんまり泳ぎたくないなぁ
だって、苦くてしょっぱそうだもの
長くて長くて長い道
走ったあとは
拡がる青 海とそら
甘い想いをこめて 羽ばたいた
そして飛ぶ
私は妖精になった
淡い願いをこめて 息を吸った
そして泳ぐ
私は人魚になった
黒雲が冷たく心を刺して
痛みが増していくもろさは
汗となって空に舞う
水しぶきが顔を覆って
瞳の奥からこみ上げる想いは
涙となって海に舞う
向こうの空には真直ぐな光
向こう岸には真直ぐな光
もしつかめたなら 昨日よりも強くなれる
どんなに辛くても
今まで耐えてこられたのは
自分の中に 降り注いでた光があったから
その光は
家族だったこともある
友達だったこともある
大好きな君だったこともある
たらりたらり落ちる汗
ぱらりぱらり溢れる涙
汗の空と涙の海を世界中につくろう
汗の空も 涙の海も
あんまり泳ぎたくないなぁ
だって、苦くてしょっぱそうだもの
でも
つい逃げ出したくなって大嫌いになるその臆病さえ
光は包んでくれるんだ
羽根はひしゃげて
うろこは剥がれ落ち
それでも
もう少し あと少しで
小さな光つかめるから
飛ぼう 泳ごう 耐えよう
…ああ、
しんでしまいそうになったよ
あまりにも必死に生きたから
これからも
こうやって一生懸命になりたいな
一生懸命にすることは
格好悪いことなんかじゃなくて
すごく格好良いことだって思ったから
明日も飛ぼうかな この空を
きっとひんやりした水で
汗を流せば気持ちいい
明日も泳ごうかな この海を
きっと君への心を溶かすように
大声で泣いてみたらすっきりするはず
光をどうやったらつかめるのか
日々 ここにいるみんなは方法をさがしてる