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[37904] 巡る夏

詩人:

緩く編んだ
髪を揺らして
貴女が走っていく
瑞々しい嬌声
笑い声
子供らと
虹を追い掛けていく
噴水が風に煽られて
光が弾ける

駆け抜けたのは
季節と時
あの頃
貴女の姿を
必死に目で追っていた
その腕に
すがりついて
もう走らないで
本当は
泣きそうになりながら
噴水の飛沫で隠して
貴女に精一杯の笑顔で
ふざけたように
懇願した

流れたのは
二人で暮らした日々
子供達は
もう巣立っていこうとしている
二人で守ってきたね

貴女は今も
虹を追い掛けてる
しっかり手を繋いで
僕と二人で

2005/06/23 (Thu)
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