詩人:どるとる
「当たり前」なんだと事あるごとに
常識という言葉で僕らの言い分をねじ伏せる世の中に叫ぶ
言いたいことは数あれど大半は言えないまま 胸の中にしまってるんだ
従いながらも
どこかで疑いながら
捨てきれない理不尽な仕打ちや矛盾した正しさにしがらみを抱きながら僕らは
愛想笑いという仮面を被り涙を隠し お世辞で本音の口をふさぎ
虚空をあおぐ日々
雨上がりの虹を期待しながら どこかで嘘なんだって思ってる
もう何度 世の中を憎んだかわからない
もう何度時代や他人のせいにしたかわからない
結局は結果だけが全ての世の中で結果を出せない者は否応なく切り捨てられて
世の中で通ってる
当たり前なこと
それから外れたこと
その基準さえ矛盾だらけ本当のことはことごとくモザイク処理で隠されて
当たり前だという世の中のきめゼリフだけが耳の奥にいつまでもくすぶって残ってる
大人たちが必死こいて 僕らの暴挙を止めようとしてあの手この手で消しかかったけどまだそれでも消せなかった残り火が僕らに教えてる
まだやれるはずだと
あきらめるなと
だから僕らは
叫び続けるんだ
当たり前だという言葉で何もかも片づけようとするこの世の中に一抹の光が差し込む日を馬鹿みたいに夢見ながら
日々、履き慣れない
靴を履き乗り慣れない電車に揺られ
窮屈な箱庭に閉じこめられて
それでもやることはやる そんな僕らの中の矛盾にすら目をつむる日々
嗚呼 幸か不幸か成の世に放たれた平成チャイルド
ボーイミーツガール
ロックのように
歌い継げ 未来へ
逆風のつむじ風
巻き起こせ 世の中に
聞き入れられずとも
僕らは歌い続ける
ギターのかわりに
言葉で
ドラムのかわりに
足踏みで
生まれもってのこの声で世の中に歌う
平成rock 'n' roll
信じてるんだ いつか
願いは届くだろうと。