|
詩人:甘味亭 真朱麻呂
人はたとえいつかこの世界から消えたって
長い苦しみから解放される日が来たって思えばいいさ
そのときの思いが言葉に出来なければ無理せず何も残さないでいい
きっとそれが生きたしるしだから無理をして笑ったりしなくていいんだ
熱く流れる涙は今までで一番綺麗な涙だろう
きっとそれこそが生きていたという確かな足跡
自分の心に素直になってるからさよならすることに悲しく思えるんだ
間違いじゃないさ
悲しいはずだもの
誰もが それでいいんだよ
消えたあとだってその証は見えないしるしとなって刻まれてるはず
その人が一番一緒にいて安心できる人の心の中にも
その人が大切だと思う場所にだって刻まれてるんだ
刻まれるんだ
間違いなく 誰だって同じように
かならず命の証は残るんだ
嫌々生きててとうとう自ら早々命を絶った人の証さえも刻む
それが命の真下にできた存在の影
だから君は生きている
それ以外の理屈じゃ語れやしない
それだけが紛れない答
それぞれの中にある光は輝きながら
いつでも終わりの日を待つんじゃなくて
きっと何かを知ったり限りある時間の中で生きる尊さをために 限りなんかなければ知らずに済んだことなのに
そういう僕も決められた誰もが知る掟を嫌いながらも新しい知るためなぜか生きている みんなそうして生きてるんだ
みんな望みを持ってから生まれたわけではないけど生まれたからにはなにかの意味や理由があるんだと不安や片付かない疑問さえ打ち消して
ただ目に飛び込んでくる今という現実に打ちのめされながら綺麗なようで時に汚れた運命の手に荒く洗われながら
ぎこちないルールの中で生きていこうと強く思い歩きだしたときからゆるされたこの期限ある時間はきっと本当の始まりをむかえた
僕はやっと生きる意味を手にしたその日からが本物の僕という人間の始まりの日。