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詩人:旅人モドキ(左利き)
保険を掛けてから味見すると塩からいんで
鬼だとか放蕩息子って罵られるのは本望だと告げれば
尖塔の頂にでもペアを仲むつまじく吊るしたいと断想する
おれが今度は絶縁状やら叩きつける番なんだろう
互いに歩み寄るチャンスも潰し合うなんて最低なわけ
観念せざるを得ないのは心やすらぐ場所じゃないって事だ
先へ行くと分岐点があるならば異なる道に進むのも否定しない
きみが春の跫音を鳴らすのに誇るだけの価値はあるって
臆病者にならないで物申す勇気など持ちながら
少しでも重荷を軽くして長いトンネルと訣別しようか
余白まで埋めつくす景色へ賭けるのが共通項になれ