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詩人:甘味亭 真朱麻呂
心のプロペラ回してみよう
あなたへの歌が唄えないなら せめて
声を持たない無口な人間が
あなただと気づいた瞬間から 僕は
やさしくしなくちゃってなぜか思った
だってみんながふつうに出来ることを無理したって出来ない人だから
君のせいじゃないさ
泣かないで 君よ
僕にはけっきょく慰める以外 なにもできないままただ立ち尽くすだけ
そばに寄り添うことさえ恥ずかしくて
でも慰めの結果は最悪なんだ
声を持たない君は必死に僕にジェスチャー
解き明かして
紐解いてゆくよ
かならず 君の伝えようとしてることを
解き明かして
紐解いてゆきたい
ぜったい 君をひとりにはしないから
約束しよう
少し神様がハンデをつけただけ
君はやさしいから
言葉なんて持たなくても十分に
君は賢いから
そんな理屈で片付けられる事じゃないくらいわかるけど
君はただ笑ってくれた
その時の笑顔を見たとき
ついに悲しくなった
無理矢理な笑顔じゃなかったから
なんて小さな僕だったんだろうなって思った
君はぜんぜん恨んじゃいないから
自分の境遇を
受け入れようとしてる強い人
君にとってのハンデなど少し不便なだけ
かわいそうなんて思っちゃだめなんだね
君にとっては障害はハンデなどころか綺麗なアクセサリー
涙が宝石みたいに
キラキラ こぼれた
もう裏切りなんかやめたよ 抱きしめさせて
その無実すぎる
罪のない汚れもない美しい身体を
僕のやすい身体でよければ抱きしめさせて
ハニー 君のことだよ
愚かな気持ち もう 捨てたよ
だから 君を愛すことで 約束を交わすことで永遠に許しを乞おう 許される日が来なくてもそのほうが僕にとっても幸せだ
エクボにキスを そして永久の誓いを君だけに誓う。