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[167391] サラリーマンの歌

詩人:どるとる


世の中の理不尽(ふじょうり)に今日もものの見事にしてやられながら
サルのケツみたいな真っ赤な夕暮れのなか センチメンタル喫煙タイム満喫
黄昏、
憧れ、
向かい風、
追い風、
逆らう僕らと平手食らう僕ら
財布の中の泡銭とそれでも握り拳ほどかない誇り高きプライド
夜風に溶けたため息が負けんなって言ってるようでさまだまだ若い僕だから立ち上がるよ

上司に媚(こ)びへつらい
愛想(つくりわらい)ふりまいて
お世辞売りさばくように無銭(ただ)でばらまいて
自前のネクタイ風になびかせて
靴底をすり減らし外回り
世間様の視線をかいくぐって
それも時代だとわりきりあきらめてる奴らのすぐ隣でカップめん音たててすすりながら
それでも僕は負けるもんかと ひとり荒波に立ち向かう姿勢見せるのさ

僕は安月給のいちサラリーマン
だけど、いつか
ビッグな夢
勝ち取ってやるさ

全国の肩身狭きサラリーマンよ
理不尽に今日も苦しめられて
多忙の中、時代の風に吹かれて
燃えるような
瞳を空に向け
狼みたいに
叫んでる
忘れられた愛や優しさをこの街にまだ信じてるから

嘘や嘯きなどいらなくなる時が来るはず

ああサラリーマンよ
今日もどんな思いで
堅っ苦しいネクタイしめて
満員電車にガタゴト揺られてるの?

世の中の理不尽にしてやられながら…
本当は悔しくて仕方ないくせに唇かみしめても 愛想笑いして立場を守りながら
我慢し続けてるのだろう? わかってるさ
僕も同じ立場だから

ああサラリーマンよ
断崖に咲く花よ
荒波にさらされ
潮に 侵されて
それでも
笑うのかい?
なあなあ
サラリーマン?

おまえの涙は嘘じゃないんだろう?
ならば、恥じることはない
目一杯泣きなよ

「時代の風に吹かれて」
気に入っちまったよ
その言葉

ああくだらねえ毎日
それでも愛すべきエブリデイ

さすらってさすらって…。

2011/04/16 (Sat)
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