詩人:どるとる
眠れない夜のひとつやふたつ長い人生にはあるからさ
めずらしくもなくなった笑えない日
心配するなとはとてもいえない
落ち込んでいる人に明るい声で頑張れとは簡単にいえない
あなたのことが心配だから傍にいるだけでも傍にいたいよ
そして君が立ち直った時に一番に話し相手になりたいもんだ
人は誰もが何かしらの苦労を強いられ
生きてるだけで本当は大変なのに
その上いろんな重荷を背負わされ 長い長い坂道を必死でのぼるんだ
今日もまた誰かが
泣いている声がするようでお人好しの僕はそれを考えるとなんだか笑っていいものか悩んでしまう
あなたはきっと僕以上に苦労なさっていることでしょう
瓦礫に埋もれた笑顔を掘り起こす作業を少しずつ少しずつ誰かと励ましあいながらしていることでしょう
その傷跡は僕には見えないけど 分かち合うことはできるはずだ
傷だらけの手と手をつなごうよ
年齢も性別も国籍も関係なく友達になろう
みんながみんな同じようで違う
悲しみを一人一人抱きしめて
生きているこの青い地球に迫る危機
あなただけに悲しみが降り注ぐわけじゃない
でも悲しいよね?
だから悲しい時には精一杯泣くしかないんだ
わかってる
わかってるさ
だから僕は泣いている
だから君も泣いている
笑いたいはずの時間も泣くことに費やしてる
誰かが笑ってる傍では本当の気持ち隠して心配させまいと笑うあなたの悲しみを僕は知っている
だけれどあなたはなんの迷いもなく
「大丈夫です」と笑うのさ
こんな一大事に戦争やってる場合じゃないでしょう
こんな時につまらない権力の奪い合いやってる場合じゃないでしょう
僕らが今なすべきことは そうさずっと前から変わらないんだよ
それは簡単なことだ
みんながみんな仲良く笑いあえる世界を思い描くように
互いが互いに手を取り合い平和へと飛び立ってゆくイメージで誰かの傍でいつまでも笑っていなさい。