詩人:どるとる
あなたは今日1日だけでどれくらい笑いましたか?
僕はあまり笑えなかった 理由は言わないけど
あなたは1日にどれくらい泣きますか?
きっとほとんどが愛想笑いに悲しみはごまかされてるから
涙にはカウントされないけれど 表情には出ないだけで本当は泣くこと以上に苦しいんだ
僕も同じ人だから
通りすがりの人の
悲しみだって理解の及ぶかぎりはわかってあげられる
一時の気の迷いで
人は人を傷つけて
最悪命を奪うことだってあり得る世界の中で今日もなるべく
優しくいようと
笑っていたけれど
「嘘」という仮面で隠された本音という素顔を十分さらせないことで 日々積み重なる苛立ちが この僕の心に暗澹たる影を生み出し
誰かの理不尽な要求に自分のプライドもろとも傷つけられるそのさまは
土砂降りの雨の中
傘も差さずに何時間も立ち尽くしているような果てしない惨めさに満ちあふれているんだよ
今日も僕のご自慢の顔には偽りの花が咲いている
ああ美しさのかけらもない 偽りのスマイル
僕のもう一つの素顔。