詩人:どるとる
誰の許可もなく
なんの遠慮もなく
僕はずっと
僕のままで
苦手なことも
嫌いな人も
はるか昔から
変わらない
楽園とは名ばかりの
退屈という名前の箱庭の片隅で閑古鳥の鳴き声を聴いている
僕はひとりぼっち
名前のない想いを抱きしめて
名前のない人たちと群れをなして空を飛ぶ そんな夢の中で僕はいつだって主人公だった
現実を生きるには僕はあまりに役不足
潔さと大らかさと優しさとそれなりの知識があればというけど僕にはどれも
手の届かない代物だ
今日も僕は悲しみという王国の主。
2011/04/21 (Thu)