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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 「雨雲の切れ端」への投 票 〜

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[93524] 雨雲の切れ端

詩人:甘味亭 真朱麻呂


空が濁った灰色をしている
すぐにでも雨が降ってきそうな天気だな
こんな日はいつもブルーな気持ちになる
多分雨が降ってきたらもっとブルーになるだろう
ブルーというよりも藍色に近い濃いブルーだけど

そうこうするうちに雨が降ってきて
ポツポツと空からたくさん降ってきて
色とりどりの傘の花が街に咲いた
それはどれも悲しい色をしていた
雨に濡れ雨を弾いて
行き交う人は誰もが悲しい顔をしていた
ただただ無表情に歩を進める

僕はただ
まるで雨雲の切れ端になったように灰色の心で俯いて歩いてゆく。

2007/01/13 (Sat)
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