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詩人:どるとる
悲しい出来事があった日には どんなに体裁繕って笑おうとしてもうまくは笑えないものさ
そんな日は
さっさと風呂に入り
寝てしまうのが妥当というものさ
溢れ出して止まらない僕の涙はこのままじゃホルマリン漬けのように僕を包んでしまう
この世界の何が 気に入らないとかじゃないけど 吹きつける風がやたら冷たくて
涙を流しても
たまに笑ってみても
なんだか慰められるわけでも言葉を交わしあうわけでもないからむなしくなるんだ
僕は強くないよ
ただ、この世界に
自分の人生に
むなしさを感じてしまってるだけなんだ
ただそれだけだ
でもそんなむなしさの中でもちゃんと涙を流し 笑ってる僕がいるんだ
とりあえず 今日は悲しかった日ってことで終いにしよう
涙にさよなら
テレビの電源
きるように
気持ちの切り替えも手早く迅速に明日へ魂ごとスクロール
一言だけ言わせて
この夜空に捧げよう 愛と憎しみをこめて おやすみ グッバイ
穢れなき言葉さ
賛美歌にも似た音色
一億万人のアイラブユーと一億万人のキルユー
僕らは紙一重も紙一重
いつだって悪魔になれる
それを忘れなければ今日もよほどのことがなければずっと天使のまま 大好きな人の隣でポップコーンつまみながら
それほどでもない
洋画劇場に時を忘れ見入ることが出来る
なんてさ
言ってみただけさ
名も知らぬあなたにも
幸せがあらんことを
精一杯皮肉こめて
さらっと願うよ
とりあえずおやすみ
とりあえず意識ネット、シャットダウン
零時オチでよろしくね。