詩人:どるとる
ほんの一瞬で僕はあなたを死ぬまで 愛したい そう思ったんだ
手先も不器用で 話をしてもろくに会話もつなげない僕だけど
君だけは 君だけは
そんなの気にしないように僕を抱きしめてくれた
その一瞬は永遠よりも長く思えた
ほんの一瞬で僕はあなたを好きになって
ほんの一瞬で君は僕の心を盗んだね
それほど長くもないけど
それほど短くもない人間の一生 誰と過ごすかは自由だから
僕は残りの時間を
大好きなあなたと一緒に過ごしたい
そう思った
ほんの一瞬で 見るも鮮やかに僕の中に生まれたんだ
ほんの一瞬で僕はあなたと死ぬまで 笑いあいたい そう思った
ほんの一瞬で ほんの一瞬で 僕はあなたを死ぬまで愛したい
そう思ったんだ
素直じゃない僕も
強がりなあなたも
似たような人同士
さびしさにたえられなくなったらどちらからともなく 手を差し出している
ほんの一瞬で僕らは既に永遠を約束しあえる仲になって
ほんの一瞬でただ目を見つめただけで 互いの全てわかってしまうほどに 僕らは今固い絆で結ばれてる
その一瞬が僕らに永遠に変わらない不変の愛という 魔法にかけて 今日も僕らは愛しあう
一瞬一瞬に命を懸けるようにどんな些細な出来事も 一瞬だということを知っているから 僕らはほんの一瞬でさえ無駄にはできないのさ
でもあなたと過ごす毎日はどんな日だろうとそれは意味のある時間に変わる
ほんの一瞬で僕の全てが輝く時間へと変わる それはまるで遠い昔から運命づけられていたかのように
偶然とは思えない
喜びが ときめきが
僕を包むよ
ほんの一瞬で
今日も何かが
さり気なく
始まり
ほんの一瞬で
今日も何かが
さり気なく
終わる
その繰り返しの中
いつか僕らは当たり前のように消えてゆくこと知っているから切なさは拭えない
拭えない
それでもいつも素敵な何かがあるから
僕は生きているんだ。