詩人:甘味亭 真朱麻呂
愛してるったら愛してる
それ以外何もないのさ
君を好きな理由なんて
きっと探してもちっぽけだ
僕が生きてここにいるのと同じ様に
苦しんであがいてもがいて擦り切れた膝抱えて
眠る夜は星の数をかぞえながら宛のないさびしさだけが揺らぐ
行く先も頼る人もない旅は続く
理不尽なまでに
こみ上げてくるいくつもの不安
そのたびに雨が降っていた
悲しみの涙という雨が降っていた
ノーペアの僕がいた
生まれた瞬間から
生まれた意味も分からず 知らされず
ノーペア
僕は
ノーペア
たったひとりで
愛を紡ぎ 日々の糸車は回り出してく
たったひとりの
日々は続く 嘘だらけの人生は跡形もなく消え去るまで
僕を乗せてゆくらしい
いくつもの夢をみせ
今 すべてが僕に繋がる答となる
やがて僕は生まれた意味を知るさ
それがたとえ嘘でも僕は信じてる
嘘でも本当だと信じれば本当になると
時間が経てば何かが変わる
そう信じてみる事にするまで
僕はノーペアのままさ。