詩人:まとりょ〜鹿
少しは酒のピッチを下げなさいよ
鼻なんて真っ赤にして一足先にトナカイ
クリスマスですか?あぁ、近いから余計に涙でぐちゃぐちゃなのですね
酷すぎますよ、その顔は。ぶちゃいくすぎますよ。
私のドコが駄目なの?顔?とか真顔で聞かれても
マスカラぐちゃぐちゃになってマスカラ!!
口では悪態言いつつ、本心はロックの酒で流しますとも。えぇ。
悪いところが見つからないから困っているのでしょ?
アンタは罪な女友達だよ、全く。
カウンターでクダ巻いて、隣のカップルを睨まないでくれよ
普通に飲めてりゃ、彼女と俺もあんな風に見えるのかなマスター。
マスターも目を反らしますね、こんな状態じゃ…
嫌いになれりゃ良い
アンタも
そして俺もさ
横で必死に“今がお買い得”プラカードを首から掛けてアピールしたって
椅子の位置は近寄ってはこないの分かってるし、それは恥ずかしい。
だから気付いてくれよ彼女。
俺は出たい
早くここから抜け出したい
雰囲気ガタガタのスタイリッシュなバーから外へ…
俺は出たい
早くここから抜け出したい
そして何より
友達って位置の境界線から…定員一名様、彼女の中の指定席へ…