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詩人:どるとる
悲しみにのされてうつむいている人の背中にどんな言葉をかけたらいいだろう?
先生、教えてよ
そんなに頭がいいならば
テレビでえらそうな顔をしておきながら
逮捕されてる輩の言葉なんて聞きたくもないさ
この世界には不器用だって 貧しくたって必死で生きようと働いている人がいる
そんな人に比べたら
あいつらなどは足元にも及ばねえんだ
希望を持って生きてゆけばきっと夢は叶う
そんないつになるかわからない確証もない言葉には惑わされない 僕は誰の言葉にも耳を傾けない
絶望に打ちひしがれるほど僕は努力をしてるわけじゃねえが
生きている者としていえることはあるからさ 声を大にして
叫びてえ思いがあるんだぜ
テレビで冠番組牛耳りベラベラしゃべるおしゃべりな奴なんかより 陰で知らないところで必死に世の中支えてる人たちのほうが何倍もえらいんだ
俺たちがここにいるその証を見せろといわれたなら
僕らは誰ひとりそれを証明することはできない
なぜならば僕らは生きているけど それは生かされてるだけだから
前に進む事よりまずは生きる力を身につけて その死魚のような瞳に光をたぎらせて 言いたいことをぶちまけてごらんよ
彼が生み出したロックンロールは僕を見捨てなかった
汚いやり方でのし上がった者たちが 優しさより冷酷さを人々に植え付けても
僕らは惑わされるな
大切なのはいつも
寸分違わぬ 愛情だけだ
生きていくために
資格とかさ 証だとかさ 身分を明かす必要は果たしてあるのかい? 僕は腐ったって僕で どんなに落ちぶれたって僕からはみ出すことなんざできないんだぜ
だから僕は明日も僕に対し
卑しさも 優しさも
憎しみも ぬくもりも何ひとつ
裏切れない
そういうふうにつくられているからさ
言い訳の数だけならば負け知らず
そんなの自慢にならないね
でも、上等だぜ
病んでる世界にロックを推進せよ。