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詩人:甘味亭 真朱麻呂
ここは人の存在の記憶を記録する街
ここで生きていた人たちの記録が記録される街
変わらず記録たちはそのころの営みを映し出す
くり返す生活があるのさ
ここにあるのさ
人が消えても存在の記憶までは消えないんだな
なぜだかすごく悲しくて仕方ないんだ
僕がいつか記録だけの人に成り下がることが
でも僕は記録じゃ記録しきれないくらいの思い出をたくさん抱いてきた つくったからなにもこわくないよ
記録じゃない思い出は鮮やかなまま残り続けるから
残り続けるから
思い出の場所に。