詩人:甘味亭 真朱麻呂
桜咲く丘で君と昔交わしたあの約束は
まだ君の中でいまでも生きていますか?
走り去る日々の向こうで待っている
まだ見ない未来は鮮やかに輝いて見えるなんてまるでお世辞もいいとこだ
だけれどそれでも二人は信じてた
お互い一緒にいれば貧しさの中にいても
貧しいなりの幸せを見つけられるって
甘くない現実をみた後も目覚めない酔いにひたってた
そんな自分が好きだった
もしかしたら君以上に
だけれど信じて欲しい
君より好きな人なんて本当はいないんだ
そんな僕の中にまだ残ってる
自分をばかみたいに愛する心
すべて君で埋め尽くして
もう一度 桜咲くあの丘で
キスを交わそうね
約束を果たすためにゆくよ
駆け足で駆け上る
緑と桃色と青い色に包まれた世界
二人 桜の木の下で誓いを現実のものにするよ
嘘じゃなかったって証明するよ
お互いどこか約束なんて疑心暗鬼になったけど
今 そんな疑いさえおこがましかった
そう気づける素晴らしい日になるさ たった一度のキスでもう
僕らのこれからの日々も桜色に染まるさ
約束が果たされた瞬間に浮ついてた心はある一カ所に集まる
君の胸の中に 僕の胸の中にも芽生えたわだかまりさえ解きほぐす
二人かたく握りあった手のなか
絶対ほどけない
たった一度の約束が生み出した愛
それが今日真実になる
それをこの瞬間で今までの長い時間さえ嘘のように幸せで満たすよ
僕が君を 君が僕を
互いに負けないように
愛し愛され丸くなってく
互いの角を削りあって
愛に学び愛に救われてく
毎回丘に咲く桜を家族水入らずで
お弁当持って
ピクニックさ
君に抱かれた小さな君に話してあげる
きょとんとしてる君にママとの経緯(いきさつ)を
桜咲く丘で
輝きをこぼす風に抱かれて。