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[130248] 名前のないうた

詩人:甘味亭 真朱麻呂


めぐりめぐる
季節はめぐってく
人の始まりにも
人の終わりへも

まわるまわる
時間はまわってく
人は振り返る
そのたびに気づく

今までの長い道を
今までの長い時を

思い返すように記憶を巻き戻しては時々思い出にひたる いつの日か消えてくからじゃなく思い出したいから
人は理由をつくるも本気で笑う
明日と今日をいったりきたり往復するだろう 旅は続く
この足で歩く旅は

涙で濡れた道
笑顔にあふれた時代
たくさんの今日
くり返すけれど
ひとつとして同じ今日などないから

僕はまた今日も
新しい僕に生まれ変わるんだ
昨日と同じ世界で
新しい気持ちをまた抱きしめる

今だけ つかの間の幻と消えても
僕は忘れないだろう それでこそ尊いそのはかなさを
そしてその美しさを

僕は日々 ひしひし感じてる
言葉になんか出来やしない気持ちで
悶々とした気持ちで感じてる

それが幸せ
少しくすぐったい話だけど
まさに幸せ
間違いなく幸せなんだよ

今 誰より

そう思っていたい

僕は誰より

幸せなんだと叫びたい

君と隣り合う
終わりと隣り合う
始まりと隣り合う
現実と隣り合う

その隣り合いの中で僕はそんな気持ちを歌にしたい

僕は君のためだけの心に浮かんだすべてを形にする名もないシンガーだから。

2008/08/07 (Thu)
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