詩人:甘味亭 真朱麻呂
午前中からずっとやまない雨がなんだか憎たらしくて
庭の忘れ去られた植木をずっと眺めてた
特にすることもなくてただ一日中ぼんやりしてただけ
そんな日々がいくつも積み重なってすべては始まったり終わったりして
今の僕があるその恥ずかしさに涙を流したり
答を教えてといえないのは僕の弱さだろう
濡れた頬を拭ったけど
何度拭っても涙はあふれてくる
ああ 今日は雨はやみそうにないから
いっそ濡れてしまおう
雨と同化するみたいにどうせならびしょぬれになろう
このまま
どこまでも
青い空めがけ
僕はただ理由のない日々を幾度も重ねてく
旅人の名を借りて。