詩人:どるとる
たくさんの物であふれている世界
欲望に拍車をかけて
あれもあるこれもある
便利になるのはいいことだけれど
なんだか便利になりすぎて寂しさが際立つ
便利じゃないからこその 良さもあったのに 便利になるたびその良さを隅に追いやってる気がしてるんだよ
僕ももうおじさんかなあ
流れゆく時代の流れについて行けないよ
便利なことはいいこと?それとも悪いこと?
便利になることで省かれる苦労や手間もあるけど便利になることで見失う何か大事なこともあるんだよ
忘れてるね
便利な世の中は人をなまけものにする
働き者の時代はもう終わったのかな
最近思う
だけれど僕は便利な物で溢れかえったこの世界で 何を不満に思うでもなく
あるもので笑うよ
あるもので楽しめるよ
なにもなかったから
考え出された遊び
なにもなかったから
あふれた豊かなアイデア
そういうものが当たり前だった世界では誰もが不満など言わずに それが当たり前だと笑っていられたのに 便利になればなるほど人の心は病んでゆくようで悲しいのさ
寂しさ際立つ時代の中なんでも手に入ると思うその心は本当に当たり前だろうか?
なにもなくても
笑ってみせろよ、自分
なにもなくても
生きてみせろよ、世界
あくが浮かんだ僕の心
何がそのあくを掬い出してくれるだろうか?