詩人:カィ
あの日泣きじゃくる私に
ただただごめんねを繰り返す君を
今でも時々思い出す。
きっと
許せないと口では語りながら
心のどこかで許せるポイントを探していたんだと思う。
それは、年単位で時間が経過した今になっても。
むしろ、今になったから
許せそうな気がするのだ。
とは、いえ
よりを戻したいと言われても
きっと
無理だと答えるだろう
愛しいと感じる思い出も
もう今とはつながってないのだから
私が変わってしまったように
彼もきっと変わってしまう
お互いが離れていても
懐かしく思い出し、幸せを願える関係でいれば
今はそれで充分。