詩人:高級スプーン似
浮かび上がる白い骨
ミイラ化しそうな
君の枕元に立って
踊り狂うように鎮座する
誰
迷惑なのわかってないの
彼女はそれでも彼が好き
何もしない彼は嫌い
だから離れられないの
現状維持ではや幾星霜
動け動けと催促しても
小さな脳に届かぬ痛み
殺されるのはいつも君
さよなら出来ずに
風化する
あなたを形成していた
何もかも
跡形もなく消えていく
最後の最後まで
残るのは
何もできない彼ひとり
その涙に笑顔に価値はない
無いハズなのに
私には
なくてはならない
者だとか
死んでも治りそうにない