詩人:soul
はじまりの季節に訪れた衝動
緩やかに
鮮やかに
隙間を埋めていって
難解な理屈の必要をなくした
寝惚け眼の君の目に映る風景は
春だった
ただそれだけの事が
素晴らしい
昼下がり
ぼくは夢から覚める
寂しがり二人ぼっち
焦りもいずれ安らぎに変わるなら
弱さを隠さないままで
生きて行ければ良いと思うのだ
春風舞い上がる瞬間
君の透明な笑顔で
積み重なった過去のそれらは溶けていって
感情が溢れていく
感情は溢れていく
街の灯が1つずつ消えていく頃
疲れた表情も
くたびれた言葉も
今日一日の全てが
愛している
その一言で終われば
それで良いのだ
平静を装うずるさを
君は必要としない
うそつきなぼくを溶かしておくれよ
君が笑った
感情が溢れていく
感情は溢れていく
溢れていく
溢れていく
まるで嘘だらけの世界に月が昇る頃
疲れた表情も
くたびれた言葉も
今日一日の全てが
愛している
その一言で終われば
それで良いのだ