詩人:甘味亭 真朱麻呂
もう何もかも棄ててしまえ
いつか君が産声あげて生まれた日から
すべての終わりを知ってたなら
予定通りにすべて事がはこばれる
誰にもとめられない始まりも終わりも
だから 生きていられる今を大切に思おう
それだけでもずいぶん世界が明るく見えるだろ
違って見えるだろう?
今まで暗いだけでなんの面白味もなかった世界が考え方ひとつで明るくなることもあるさ
悲しいのは一瞬で過ぎるだろう
すべて過ぎてしまえば幻も同じさ
だからいつまでも泣いてないで 顔をあげて歩きだそうよ
前へ前へ 向かって
どうせ後ろにゃ下がれない道だからさ
前へ前へ 向かって
突き進んでいけば新しい出来事に遭える
それでいいんだ
傷ついて 傷ついて
なおも傷ついて
傷だらけになった翼でも浮力は消えない
だから傷が癒えたら羽を広げやさしい言葉で励ましてくれるあの人のところへまずはゆこう
悲しみにはじめから見まわれることはない
君はじゅうぶん傷ついてきたからしばらくは休んでいなさい
大切な大切な人の隣で君だけに許された特等席で精いっぱい甘えるがいい
それがきっと頑張ったご褒美
値段もつけられないご褒美を
僕は残さず食べたい
その時のために余らしていた欲望をここでむき出しにして
僕は食いつくんだよ
待ちに待ってた愛に
いただきますと断ってから
ごちそうさまするまで無言で
あの人の事だけを考えるよ
そのためにあの人のところへ来たんだから
味わって食べたい
よく噛んで食べたい
ひとつしかない愛
この味忘れない様に
脳味噌で味を記憶して
世界一美味しい彼女をゆっくり時間をかけて
食べよう
君はただ見てるだけでなんにもしないでいい ただそこにいるだけで僕は救われるのだから大助かり
皮肉る言葉もう慣れっこだね。