詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕の瞳の中に現実が今日も変わらぬ営みを映し出してる
雨の日はなんだか悲しげに世界を少しだけ
いつもよりも蒼く映してる
晴れの日には雨の日とは違ってとても晴れやかな気持ちさ
空とおなじ気持ちになって心は浮き雲の気分だよ
ああ いま僕に課せられた使命はとても難しくって出来るかわからないんだ
終わりの日 眠りにつくまでに
他人はやっぱりただの他人で他人らしい人事のような口振りで冷たい言葉で穴だらけになるくらいプスプス突き刺すだけ
ああ 冷たい雨をしのぐ傘はあるのにな
そんな言葉をしのぐ傘はあいにくどこにも売ってなくて
いつも傷ついてしまう
鋭い言葉を直に、ストレートに浴びるから
僕はいつもいつも穴ぼこだらけさ
アーチェリーの的みたいにただ狙われる存在になりたくているわけじゃないのに
なぜか思いのほか敵だらけの世の中
生きづらくって生きづらくって仕方ない
生暖かいため息とポツリつぶやく弱音が心に響いて
自分自身のことだから妙に感動して
理解しすぎてうぬぼれるよ
自分を守るために防御策を考える日々
涙とため息の繰り返しで今日も過ぎてく
その都度言い訳と下手な嘘で自分とだましあいっいこしながら
一時期だけのにぎわいを求めて自分をやたら励ます事や安易に許す事でその場の空気を少しでもまるいものにしようと自分との傷の舐めあいをする
水面に浮かんだ安物の浮きが瞬間だけ沈むように世間を騒がす一番星に憧れる
土砂降りの雨の中で浮かべたつくり笑いはなによりも自分を孤独にした
つかの間に目覚めた僕は虚空の中でゴミみたいな幻を光と見間違えてた
悲しい悲しい生活の波 ゆらゆら 揺れて
時折荒れ狂う波にのみこまれながら冷たい地べたをはいずり回る
風に飛ばされた昨日の行方捜すこともなくただ前へどこまでも道は伸びて。