詩人:甘味亭 真朱麻呂
閉じてたまぶたをゆっくりひらいてそこに見えた現実に笑ったり泣いてみたり
喜劇みたいな日や悲劇みたいな散々な日を繰り返して
泣きわめきながらもひたすらまた笑えることを願って
それを原動力に強く生きれてる
なんとか なんとか
やっと雨もやんで
虹が川に架かって
向こう岸とこちら側をつなぐ
僕は虹の橋を渡って向こう岸へとゆく
虹はもろいからゆっくり慎重に渡る
ああ 悲しみと切なさのにわか雨がやんでかすか濡れた心に陽射しがさす日を僕はずっと待ってた
雨に濡れながら
いつかいつかと
今日がくるのを
待っていたんだ
待っていたんだ
心濡らしながら
待っていたんだ
待っていたんだ
暗闇にのまれた
闇濃い世界で
アスファルトに
阻まれた世界で
僕はひとり空を見上げてふと手を広げ目をつむりなぜか息を吸う
もう一度目を開けた瞬間にはきっとそれは別の僕だからどうかこのままもう生まれ変わらずに生まれたときの僕に戻りたい
さよならとはじめましてを繰り返して
だんだん僕が日ごと別人になりそうで
とてもこわいんだ
とても恐ろしいよ
この未だ理解不能なことが多く残る世界を生きていくことが
とても難しくてとても不安だよ
僕に出来るか乗り越えられるか
目の前にまた増えた高い壁を砕けるか
今 自分自身とちょっと相談してた
いろんなことで頭をごっちゃにしながらも考えてた
あと一歩で狂ってしまう危ういとこまできてるんだ
僕は僕はそれでも
人間でいたいから
この世界がなんだかんだ好きだから
明日を受け入れて
未来を迎えたいの
また時が過ぎ今日を思い出すときは
きっと 今より
僕は輝いてられてるかな
その時空中に流れるさびしげなバラード
想い出は空に 記憶の消息が絶った場所にあるはず。