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詩人:どるとる
さあ今日もお客さんに 営業マン張りの ピエロスマイル投げろ
拍手と歓声得るために 僕はピエロになるよ
社会はいわば サーカスの舞台 僕ら社員は一様にピエロ
愛想笑いもお世辞もね 上司へのヨイショも曲芸のようなもの
あしたへと綱渡り 時には火の輪くぐり 玉乗り 空中ブランコで未来へとジャンプ
うまくお辞儀できたら とりあえず1日はおしまい
色とりどりの服を着て 心にまで化粧ほどこしたら もう泣かない泣かない 僕はピエロ
さあサーカスのはじまり はじまり
拍手にお出迎え笑え ピエロ 耳まで裂けた笑顔で お客さんに笑え 笑え 笑え
いつだって ピエロはスマイルさ
あなたの笑顔がお客さまを何より喜ばすのさ でも僕らのほうは一向に楽しくない
それでいいのさ
納得できるだろう?
疑問だけが残る日々
歪んだ笑顔が鏡の中
醜いから 泣いた
でもあしたになれば不思議なくらい 笑ってる僕がいる
その姿はどこからどう見てもピエロだね。