詩人:甘味亭 真朱麻呂
バラバラに砕け散ってあたりに飛散した愛のカケラ
ひとつずつ両手でかき集める 汚れた手でさわったものだからカケラの角で指を切る
細い指先に一本の赤い線
そこから血がにじみ出す
長雨が降り続く
空の彼方から
雨の終わりを見たくても決して見えない
飛行機で体ごと舞い上がっても人間のゆける距離は決まってるから
スペースシャトルで宇宙から降る雨を見に行こう
雨は空にしか降らないのか だったら地球は水浸しだ
宇宙雨 それは闇に降る雨
宇宙雨 それは目に見えない雨
宇宙雨 それは温度のない雨
それが 宇宙雨さ。