詩人:サエ
平穏が嫌なんじゃない
刺激が欲しいんじゃない
こんな私だから一時満たされても
一向に満ち足りないんだろう
甘えたいのに強がって突っぱねるのは
それでも追ってきてほしくて
手を伸ばして繋ぎ止めてほしくて
少し離れては振り返って確かめる
面倒な私でも構ってくれるか確かめる
幻滅されないか確かめる
馬鹿なくせしてこんな計算高いこと
本当に愛想尽かされたらどうしよう
都内の人気レストランじゃあるまいし
次の予約は3ヵ月先だなんて
気が遠くなりそうだよ
変わらないなんてきっとない
ずっとなんてあるはずない
でも出会い直せたらまたそこから始まる?
甘いだけの時間で満たされる?