詩人:蒼ノ天使
僕は旅人
君の名前
思い出すと胸が痛む
僕の真上にある蒼い空
白い雲が流れ行く
雲は空の旅人
僕は心の旅人
君の心をいつまでもあるいた…
遠い朝に僕の過去を捨てて…ゆっくりゆっくり音もたてず歩き行く
遠い未来を…
僕は旅人
夢を渡り歩く
日を変え行き
新しい日を紡ぐ
時を流す
せせらぎは感じずに
涼しさも感じないで
旅人は水を求める
僕は君の涙を求め
別れではなく出会い
感動…
旅人の腹が減る
君を心と身体で感じたい…
すべてを…
しかし旅人は何も得られず息絶える…
君を知ることなく…
蒼き空はやがて黒く染まり涙を流す…
それは悲しみと辛さと苦しみを知ることができた旅人への歓喜…
決して哀気ではない…
黒き空は旅人に会えた…
しかし時すでに遅し…
君の表情もやがて染まり始める…
それは後悔の終わり…
狂気の始まり…
旅人の死を見つみて…
蒼き空は何を見て
何を感じ
何を思ったのだろうか?
君は僕の死を見つめて…
僕の何処を見て
何を感じたのだろうか?
僕は旅人
身を焦がしボロボロの布を羽織り君を求めさ迷い歩く…
蒼き空は…
僕の君は…
一人の旅人の死を見つめ何をおもふのか…