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詩人:旅人モドキ(左利き)
峠から傍観するホタルの織物
おれが初めてのぞむ街の光景だ アブク銭をしわくちゃに潰して
そよ風をやり過ごす
しょうがないでは済まなかった 弾痕うずく追憶
どうやら鬼ごっこは袋小路にハマる
虫酸よ走れ アオ シロ ミドリ たすきを掛けろ
天幕をさまようサソリにやられると
処方箋も無いか おれは闊歩している
不穏なウワサの及ばぬさびれた場末を
もやもやを払うけたたましい嬌声 おれ自身こそが
奮起しようと渇望するまで
廃墟に潜みもたれる熱帯夜を 人ってのがなんとなくスキっぽい