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詩人:机上の空論

あなたは死ぬってことが判ってるんですか。

人の命がなくなるということ。
周りの人から消えてしまうってこと。
記憶が途絶えてしまうの。

仮にあたしとあなたは何かの繋がりがあって
あなたは死んでしまう。
そしたらあたしはこれからあなたに会うことはないし
これからのあなたに笑うこともできない
怒ることも泣くことも。
話しかけることすらできない。
返事も相槌も会話もできない。

あなたの記憶は「あの時」で止まってしまうの。
ひとり置いていって先に進んでいかなきゃならない
この気持ち判りますか。

死なないで、っては言えない。
それはあなたが選んだ道だから。
でもそう思ってることが判ってくれたら。
あたしはどんなに嬉しいか。

そしてあなたが死ぬことを辞めたなら
死のうと考えることを辞めたなら
どんなに嬉しいか。

判ってくれたらあたしはどんなに嬉しいか。
それくらいは判るでしょう?
あなたが生きていて欲しい。
あなたにどんなに災いが起ころうとも。
あなたは生きていることが幸せであってほしい。

これから悪いことはもっと起きるでしょう。
でも良いことももっと起きるでしょう。

ね?もう少し、生きたくなってきたでしょ?

2007/11/21 (Wed)
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